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2009年07月14日

☆ダイドコロのヨウセイ①・・・ブログde小説風

僕の家には妖精が棲んでいる・・・

こんなこと、いきなり言ったって誰も信じてくれないだろうし、
頭がおかしくなったと思われて、気の毒そうな目で見られるのが
オチだからって 今までは黙っていることにしてたんだけど、
勇気をふり絞ってカミングアウトすることにしたんだ。

カミングアウトっていうのは本来はアメリカの同性愛者の人たちが
自分たちのことを世間に公表する、告白する、という表現の
“coming out of the closet”・・・押入れの中から出てくると言う意味の
短縮形らしい。現代では単に“秘密を告白する”という意味で使われている
言葉なんだけどね。
カミングアウトは、ただ自分が同性愛者であることを
人に告げるだけではなくって、 相手に自分が同性愛者であることと
同性愛者の置かれている状況を伝え、
相手にも、自身が異性愛者であることを気づかせ、
同性愛者を受け入れる方向へ 変えていくことまでを含む、
長く時間のかかる「過程」のことなんだって。

こんな事を長々と書いたからって、このてぃーだブログという場所で
僕自身が同性愛者だと告白しようとしている訳じゃないんだ。

僕はまだ10歳だけど、学校では気になる女の子がいるから
きっと自分は女の子が好きな異性愛者なんだと思うよ。

妖精のこと、書いたり口にしたりするのって、
実際、ものすごく勇気が要ることなんだよね。
何だか僕にとっては同性愛者がカミングアウトするのと同じくらいに
この事を話すのは抵抗があって、勇気が要ることなんだ。

でも僕は本当のことを話そうと思う。
嘘と思われたって、変な人だって思われたって、
それはそれで仕方ない事なんだし、信じない人はきっと大勢いるはずなんだから
最初からわかってもらおうなんて虫のいいことは考えていないんだ。
自分が見たまま、ありのままを書けば良いんだって思ってる。


僕の名前は具志堅清志郎・・・
みんなに「キヨシロー」とか「キー坊」とか呼ばれてる。
ついこの前に癌で亡くなった伝説のロッカー、
忌野清志郎さんから頂いた名前なんだって母ちゃんが言ってた。
母ちゃんはその昔、バリバリのロッカーでロックグループのボーカルだったって。
家にはその時の母ちゃんの写真があるけど、
はっきり言ってその写真に写ってる母ちゃんは、もの凄くとんがってて怖い。

こんな怖い母ちゃんなのに、父ちゃんは何も知らずに
別な場所で出会った母ちゃんにひと目惚れの恋をして、
スッタモンダの揚げ句に僕が母ちゃんのお腹の中に入って結婚したんだそうだ。

母ちゃんの名前は具志堅愛。
父ちゃんは今でも母ちゃんの事を「愛ちゃん」と呼ぶ。
母ちゃんの名前を呼ぶ時の父ちゃんの目は、
思い切りタレ目になってて優しくて、鼻の下も伸びてるから、見てると可笑しい。

父ちゃんの名前は具志堅政吉。
「マサヨシ」って読むんだけど、母ちゃんは今でも「マサキチ」・「マサ」って呼んでいる。

そして僕には3歳の妹、七海がいる。
七つの海と書いて「ななみ」と読むんだ。
この名前は父ちゃんがつけた。
生きてるうちに母ちゃんを七つの海に連れて行くんだ、って
難産で妹を産んでくれた母ちゃんに泣きながら病室で誓ったって
母ちゃんが言ってた。

で・・・僕の家の妖精の話。

最初に気がついたのは母ちゃんだった。

「家ではスプーンが無くなるんだよね~なんでかね~???」 と
ある日母ちゃんが不思議そうな顔をして言った。
それは本当で、おやつのプリンを食べようと
台所の食器棚の引き出しを明けてもスプーンが無いんだ。
最初に無くなったのは、結婚祝いで父ちゃんの妹の由利江おばちゃんから
もらった熊のプーさんシリーズの銀製のスプーンだった。

熊のプーさんや虎のティガー、豚のピグレットにロバのイーヨーの絵が
持ち手のところに細工されていた僕と七海のお気に入りのスプーンが
1本、また1本と台所の中で消えてしまった・・・。

母ちゃんはまず、父ちゃんを疑った。
「あの人は 注意力が欠けているからね」と母ちゃんはこっそり僕に耳うちしたんだ。
そうなんだ、母ちゃんが町中に知れ渡る有名なロック少女だということにも
全然気づかずに、とにかく押しの一手で火の玉みたいな母ちゃんをGETした
父ちゃんは、スケールがデカイんだか何なんだか、普通の人間が気づくところを
まったく見ないで、スルーして平気で通ってしまうヘンなところがあるんだ。

母ちゃんがまず考えたのは、
流しの中にある排水溝にセットしてあるネットの中にスプーンが落ちて、
父ちゃんがそれに気づかずにゴミ出しの日に捨ててるんじゃないか?って事だった。

母ちゃんは仕事と僕たちの世話で毎朝とても忙しくて
保育園に送る七海にご飯を食べさせたり、着替えさせたりしている間に
父ちゃんがゴミ出しをする係になっていたから、
最初に父ちゃんが疑われたのも無理はない。

でもその疑いはすぐ晴れた。
僕たちがスプーンを使わなくたって、食器棚の中からスプーンが消え続け、
遂にはプラスチック製のスプーンまで無くなりだしたんだから・・・!



☆ダイドコロのヨウセイ①・・・ブログde小説風










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Posted by ☆キララ☆ at 01:44│Comments(3)ブログ小説
この記事へのコメント
希美さん
こんにちは(^o^)/

一話目はだいぶ、話が脱線してますね…

それとも「カミングアウト」のくだりは伏線???

どっちにしても、僕好みのメルヘンになるのか…
変化球でくるのか…

次回が楽しみです
o(^-^)o


よんなぁ よんなぁ でいいからね
o(^-^)o

ブログは楽しく
\(≧▽≦)丿
Posted by 楽俊(らくしゅう)くん at 2009年07月14日 12:50
カミングアウトってそういう意味が
含まれてたんですね~
知らなかったですφ(・ω・ )なるほど~

やっぱり
妖精はいるんですよね(ノ´▽`)ノ
Posted by 三角食堂 at 2009年07月15日 23:31
楽俊くん、こんばんは!
「僕好みのメルヘン」・・・になるのかどうかは
不明デス・・・(^^;)
何しろ書き始めると勝手にどんどん話が
進んでしまう・・・七海ちゃんが活躍しそうな
予感デス・・・(^^)
コメントありがとうございました!


三角さん、こんばんは!
こういう意味が本家本元なんですよ~^^
丁度この言葉が使われ出した頃が青春でした。
だんだん秘密を公(おおやけ)にする、という
意味に広がったという事ですね。
なぜこんな脱線をしたかと言うと、
天使や妖精について語るのもカミングアウトに近いでしょ?
イキナリこんな話をされたら大多数の人々は
引きますもんね・・・´ω`
三角さんは信じていそうですね^^
コメントありがとうございます・・・☆<(_ _)>☆
Posted by 希美(のぞみ)希美(のぞみ) at 2009年07月16日 00:40
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